
維持管理
事業のミッション
トンネル、橋梁などの社会資本を100年先まで維持する。
100年先も安心して社会インフラを使うために、土木系インフラを中心に長寿命化を実現する。
高度経済成長期に建設した社会インフラの多くで、老朽化などを起因とした更新・補修の必要性が高まっています。鉄道や道路におけるトンネル、地域間をつなぐ橋梁、下水道・電気・ガスなどのライフラインを収納する共同溝。私たちは、これらの施設に対する点検や補修計画の立案といった維持管理事業を通じて、インフラを長期間、安全かつ快適に使用し続けられるよう貢献しています。
先端技術を活用し、人手不足の課題に挑む。
建設関連業界において、人手不足は大きな課題です。私たちは課題の解決にあたり、DXに代表される先端技術の活用を推進しています。例えば、トンネル点検に画像検査装置を活用し、交通規制を行わない点検や画像解析診断を行っています。また、山間など高地の橋梁点検にはドローンを活用し、省力化およびコスト低減をはかっています。こうした技術活用により、維持管理事業を展開しています。
事業の詳細
トンネル、橋梁、下水道など広範囲の土木系インフラが対象
私たちが維持管理の対象とする土木系インフラは、非常に広範囲に渡ります。道路や鉄道、下水道などのトンネル、さらに地上構造物の橋梁などの点検や補修設計を実施しています。
専門性の高いノウハウと先端技術を活用した調査・診断
トンネルの調査には三次元レーザー計測や画像検査を活用し、覆工の変状をデータ化して劣化度合いを「見える化」しています。また、橋梁など高所の調査にはドローンを活用し、通信によって遠隔からの画像診断により精度の高い調査・診断を実施しています。
補修計画やメンテナンス計画を立案しインフラの長寿命化に貢献
調査・診断したデータをもとに、綿密な補修計画を立案します。劣化度合いを見定め、すぐにでも補修が必要な箇所には工事計画を提案します。さらに、5年先や10年先の劣化を予測し、必要な検査や将来的な補修計画を提案します。これらをもとに、調査・診断・補修工事計画といった段階を重ね、インフラごとに持続可能なメンテナンスサイクルを構築していきます。
補強設計によりインフラの恒久的な安全を確保
供用後のトンネルでは、稀に過度な変形が進むなどの構造的な不具合が確認されることがあります。その場合には、当社の豊富なトンネル構造設計の経験とノウハウを活かして補強設計を行います。トンネルの恒久的な安全を構造的な対策によって確保していきます。
事業の強み
トンネル専門家としての豊富な知見。
私たちは1960年代からトンネル設計を手がける、トンネルの専門家集団です。それ故に、各々の技術者がどんな解決策を導き出してきたのか、貴重な知見が多く蓄積されています。こうした確かな土台の上に、調査・診断といった信頼性の高いサービスを提供します。
世界のインフラを手がけるID&Eグループの一員。
ID&Eグループの一員として活動を行なっていることも、私たちの強みの一つです。グループ会社全体で、地下構造物を含めた世界中のインフラを手がけてきた実績があります。そのため、さまざまな分野での協力したサービス提供が可能です。
事業の実績
道路トンネル|走行車両計測によるトンネル変状の計測
安全かつ円滑な交通を確保するために、トンネルの点検・調査を実施しています。トンネルに発生する変状はさまざまです。ひび割れや変形、漏水など変状現象を的確に把握することで、原因の推定、健全度の判定および対策工の選定を行っています。

下水道施設|近接施工における変形計測と覆工変状(渇水期)
トンネルなどの地下構造物に対して、近接施工による影響計測・解析や覆工の健全度調査を実施します。また、要求性能の評価をもとに効率的な維持・補修、更新を実施するためのアセットマネジメントを行っています。

道路橋|橋梁点検車による定期点検
橋梁など社会インフラの多くは、高度経済成⾧期に整備され、老朽化が懸念されています。平成26年7月には道路法が改正され、5年に一度の近接目視による点検が義務化されました。橋梁の安全を確保するため、定期的な点検・調査により正確な診断を行うことで、損傷を早期に発見し、⾧寿命化に貢献しています。

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